債務整理レクイエム(7)

さて、600万円の借金を背負って、堂々の望まない退職。

お目当ての退職金は100万ちょっと。あれ?もう少しあってもいいんじゃない?(実は、当時の会社辞める前に、不況になってきたので、退職金の計算説明はあった。これがなければ、退職する決意もなかっただろうし、会社勤めしている人間は、知っておく必要がある。今所属している会社でも、最初の面接の時に、退職金についての質問をした。これは、かなり重要なことだと思う。)

 

幸いなことに、当時所属の会社からは、「独立採算とりたいんだろうな」という、意向をわかってもらい、仕事は退職後もいくつか来た。

「独立採算」どころか「借金返済」である。今もって思い出すと非常にきつい。

結果的に、下請けの下請け、さらに下請けで、実になる金も大したことがない。たまに、以前とはしがらみないところに営業活動もしたが、あまり効果なし。当時の収入は、会社勤めしていた頃となんら変わりなかった。しかも、社会保険失ったため、国民健康保険。むしろマイナスだ。

 

やばい。100万ちょっとの退職金が、すぐに溶けてしまいそうだ・・

ここで病気にでもなったら本当にやばい・・

 

だが、本当に病気になってしまった・・ああ・・万事休す・・・

「お父さん、お母さん、ぼくは一生懸命生きたよ・・」状態・・・

むなしくなった。

 

ただ、何とか逆転を望んでいた。