名曲の歌詞の意味を考える(1)

シリーズ化したいので、あえて(1)と銘打った。

そして、ここに出てくる名曲は、万人にとって名曲ではない。知らない人も多いであろうと断っておく。

 

ではでは、

名曲第1選

ユニコーン「自転車泥棒」

歌詞:

遠い昔 ふた月前の夏の日に

坂道を 滑り降りてく二人乗り ずっとふざけたままで

手を離しても 一人で上手に乗れてた いつのまにか 一人で上手に乗れてた

髪を切りすぎた君は 僕に八つ当たり

今は思い出の中で しかめつらしてるよ

膝をすりむいて泣いた 振りをして逃げた

とても暑過ぎた夏の 君は自転車泥棒 君は自転車泥棒

 

いつのまにか 彼女は大人になってた

本気で追いかけたけど 僕は置いてけぼりさ

お気に入りの自転車は そのまま君のもの

髪を切りすぎた君は 僕に八つ当たり

今は思い出の中で しかめつらしてる しかめつらしてるよ

膝をすりむいて泣いた 振りをして逃げた

とても暑過ぎた夏の 君は自転車泥棒 

 

①遠い昔 ふた月前の夏の日に

(おそらく現在の季節は秋、ふた月前という言葉から、9月下旬~10月上旬ぐらい)

②坂道を 滑り降りてく二人乗り ずっとふざけたままで

(おそらく、主人公が運転していて、後ろにもう一人乗っていたのだろう)

③手を離しても 一人で上手に乗れてた いつのまにか 一人で上手に乗れてた

(なぜ一人でも?二人乗りだったはずじゃ?)

④髪を切りすぎた君は 僕に八つ当たり

(ここで出てくる「君」という人物は②で後ろに乗っていた「君」なのか?それとも新たに出てくる第三者としての「君」なのか?)

⑤今は思い出の中で しかめつらしてるよ

(⑤の人物が、④の前者なら、彼女。後者なら恋敵ってところか。どっちなのかはまだ分からない)

⑥膝をすりむいて泣いた 振りをして逃げた(主語がないから、⑤の通りどっちか分からない。)

⓻とても暑過ぎた夏の 君は自転車泥棒 君は自転車泥棒(だから、どっちなんだよ?オレ、嵌められたのか?)とにかく盗まれたことで、ちょっとショック。

 

2番

 

⑧いつのまにか 彼女は大人になってた(泥棒に奪われた自転車が彼女だったってこと?いい具合にチューニングされて、仕様が変わっていて。)

⑨本気で追いかけたけど 僕は置いてけぼりさ(陸上選手と一般人みたいな、、そりゃかなわねぇわ)

⑩お気に入りの自転車は そのまま君のもの

(はいはい、おめでとう。)

⑪髪を切りすぎた君は 僕に八つ当たり

(「君」って④で言った通り、やはり2人の「君」を意味してたんだね。)

⑫今は思い出の中で しかめつらしてる しかめつらしてるよ

(二回繰り返したのは、二人居るってことか?二人でしかめつらして、にらめっこでもしてなさい)

⑬膝をすりむいて泣いた 振りをして逃げた

(ウソつくと、思いもよらなかった未来に過去の失態として掘り返されるよ)

⑭とても暑過ぎた夏の 君は自転車泥棒 

(人間だもの)

 

後味を良くも悪くもさせない。

解釈の仕方はいろいろあると思うが、人間くさい名曲である。